ファンクリエイション通信は、2021年10月『創刊号』を発行し、商連かながわの発行物発送のタイミングに合わせ
神奈川全商店街組合のみなさま宛に年間4回発行しています。
“目先の利益ではなく、10年先も継続できる店づくり”をモットーに商店主のみなさんにお役立ちできる情報を発信しています。
(ウチにもぜひ送付してもらいたい!という地方商店街関係者、商店主の方々は、info@fun-fan-creation.com までご連絡ください。)
さて、最新号は『新岩城菓子舗(川崎市幸区)』徳植由美子さんをご紹介。
立地が厳しく、商店街も機能していない厳しい状況下でも、地元はもちろん遠方からもお客様がわざわざ来店される
主な理由を3つをご紹介します。
①「経営の矢印が内向きである」
私はこれまで多くの店舗を訪店し店主や店長と出会いました。お客様に愛され、ファンづくりができている店には見えない矢印があることに気づきます。支援の依頼の大半は、「集客に困っている」という内容である。
お伺いしてみると「顧客をつくる」ために外へ向けて活動することに追われ、いつも忙しく慌ただしく、ほぼ余裕がない状況です。営業をしなくても、販促を打たなくても、わざわざ店を探して来てくれる。値段が高くても価値を理解してお客様が喜んでお金を払ってくれる。ここで働きたいという人が現れてくれる。つまり店の考え方や想いに賛同するだけでなく、応援してくれる「優良顧客(ファン)がやってくる」流れができている。
②「お客様を楽しませることしか考えていない」
女将と話をしているとこちらまで楽しくなる。明るい愛されキャラであることは間違いないが、いつも話題は来店客に喜んでもらえることしかないのです。ここでポイントなのが、「再来店することが前提」であるということ。女将は接客ではなく、“相手を知る”ことをたいせつにしている。つまりニーズではなくウォンツを確認している。この姿勢がお客様の心を掴み再来店へつなぐのです。プロとして顧客の声に耳を傾けることは当たり前だが、再来店を確信するはなかなかできることではない。ひとりひとりのお客様の顔を思い浮かべながらこうしたアイディアが生まれるのだと思う。
③「経営者としての学びを続けている」
仕込み、接客、販促活動などこの人のルーチンを想像するだけで物凄いハードワークであるにも関わらず、隙あらば継続的に自身のスキルアップのための学びをしている。POP、ブラックボード、己書教室(絵葉書)、もちろん弊社が配信している『商店主の学び「fancle」』の受講も 笑
学びをしている店主は多い。だが、学んで終わり、うちの店は他と違うなどを理由に実践までに至らない店主が多い。これまでのやり方を変えられない、変えたいけど変えられない、変わりたいけど変われない、なんて言っている間に消費者の購買行動は日に日に変化している。時代に合わない商売は衰退してしまうため、こうした最新の学びを続け、実践することは店の継続のためにとても重要であることをこの店主はわかっているのである。
徳植由美子さんが登場しています『商店主の学びfancle』は、コチラ! ⇒ https://fanjyo.com/introduction/